さっき久しぶりに美容室で髪を切って、時間があったから余計にエステまで初体験してきました。かなりのリラクゼーション効果があって、気持ちよかったです。
これで、初対面の人に「顔色が悪いですね」って言われた外見も少しはマシになったかもしれないです。
さて、その美容室でお店の人と話してるときにちょっと保険の話になりました。
保険っていうのは、健康保険のことです。
美容師さんが「薬局でもらうビタミン剤って市販のものよりも効果いいの?」って聞いてきました。
ちなみにここで言うビタミン剤とはVB系VE系のことです。一般的に多く売られていますよね。多くの人は注釈なしでビタミン剤と言った場合はこれを指すと思いますが、誤解があるといけないので念のために。
医療用のビタミン剤(ex.メチコバール、ユベラ、ビタメジン等)は基本的には入っている内容は市販のものと大差なく、効果についてもそんなに差はないというような感じでお話ししました。
もちろん、用途が市販のものと医療用は違うというのが前提もね。
そのような話をした後に、「いつもサプリメント買ってるから、医者からもらえるんだったらもらいたいな」ということを言ってました。
これは、消費者心理としては十分に理解できます。保険で7割引になるんだから、安くなるであろうことは容易に想像できると思います。
会話のこの段階では完全に保険は安くなるためのものという認識だったんだと思います。
そこで、一応医療の仕事をしている人間としては、無駄遣いは良くないよということをお話ししました。
サプリメント感覚でみんながビタミン剤を保険でもらいはじめたら、財政が破綻してしまいますよね。それを懸念してだと思うのですが、ビタメジンなどの添付文書には、「長期にわたって漫然と投与しないこと」という文言が書かれています。
現状でも、処方のなかに本当に必要なのかわからないビタミン剤や整腸剤や外用鎮痛薬(湿布など)があることがしばしばあります。
どういう診断名で処方されているのかは、調剤薬局では確認することはできないので、必要性の有無を確認することもできないのです。
なかなか医者でもらえるものを、自分で買うっていう決断するのは難しいことだとは思うのですが、そうしないといずれ規制が厳しくなってしまうと思います。
例えば、市販されている成分は保険医療から削除するとかというような形になってしまうということもあり得ます。
もし、市販で済む薬を医者からもらうっていうことは、自分が払わない分を誰かが払っているということです。それを少しでも認識してくれる人は増えてくれたら、いくらかは医療費が削減できるのではないかなと思います。
管理人
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