一包化について

2011年1月4日火曜日

一包化調剤 施設調剤

t f B! P L
現在の職場では、グループホームや特別養護老人ホームといった施設の処方せんの調剤を主に行っています。

施設調剤の一つの特徴として一包化が頻用されるということがあります。

その理由としては次のようなことがあげられると思います。

1.施設入居者が高齢のため服用が簡便であることが求められるため(服用の容易さ)
2.薬の管理を本人ではなく、施設のナースやヘルパーがしていることが多く、管理が煩雑にならないようにするため(介護者の負担軽減)
3.包装に氏名・用法・薬品名・服用日などが印字できるため(識別性の向上)

ほかにも理由があるとは思いますが、主にこんなところではないかと思います。

つまり、施設・患者側には一定のメリットが推定できる服薬支援の方法なのですが、
逆に薬局側にとってはどうでしょうか?

はっきり言ってしまうと、圧倒的にデメリットが多いと思ってます。
もちろん、患者にとってのメリットがあるので、それだけでやる価値があるし、やらなければならないことです。あまりネガティブなことを言って誤解を招くといけないので先にお断りしておきます。

自分の考える一包化のデメリットは以下の通り。

1.手間がかかる
2.調剤ミスのリスクが高くなる
3.分包機がふさがってしまうため、外来の処方せんで分包機を使わなければいけないときに、時間がかかってしまう
4.調剤にコストがかかる

ほかにも小さなことはありますが、現状ではこういった問題点があると考えています。

手間については、言及するほどのことではないと思います。

調剤ミスについては、人為的なミスと、機械によるミスの可能性があります。
取り間違いをそのまま調剤してしまったり、機械の不具合で別のところに薬剤が飛んでいってしまったりすることもあります。しっかりと鑑査をすれば事故にはならないと思いますが、そのリスクを発生させるということだけでも、十分にデメリットであると言えます。

そして、個人的に興味深いのが調剤コストについてです。
一包化は一定の条件で加算をとれるものですが、そんなに儲かるものではないんじゃないかなと思ってます。
まだ検証をしたわけではないので、後日のエントリーで検証してみようと思います。

ちょっと長くなりすぎてしまいました。

管理人

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薬剤師・エンジニア 公認スポーツファーマシスト 医療情報技師

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